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IKIのサービスが選ばれる“わけ”「IKIナレッジ・レポートから」

技術の蓄積・継承が信頼築き一体感も

提供サービス大容量記憶装置の組込システム開発

写真:杉本 守二さん
写真:橋本 崇弘さん

写真上:杉本 守二さん
株式会社日立製作所 RAIDシステム事業部 開発本部 本部長
写真下:橋本 崇弘さん
株式会社日立製作所 RAIDシステム事業部 開発本部 担当本部長

シリーズ2回目のお客様は、株式会社日立製作所です。同社は当社創業の1964年以来のお客様ですが、今回伺ったRAIDシステム事業部(神奈川県小田原市)さんとは1992年に前身のストレージシステム事業部が発足して以来の取引です。同事業部は年々売上が拡大しており、当社内の担当部門も従来の「事業部内グループ」から今年4月には「エンベデッド事業部」に格上げしたばかり。当社の中核を担う事業へと成長が期待されています。今回インタビューに応じていただいたのは、RAIDシステム事業部開発本部本部長 杉本守二さんと開発本部担当本部長 橋本崇弘さんのお二人です。

4つのストレージを作っています

最初にRAIDシステム事業部さんの業務内容をお聞かせ願えますか
杉本
まず製品のラインナップですが、エンタープライズストレージ、ミッドレンジストレージ、ローエンドストレージ、ファイルストレージと、4つがあります。エンタープライズストレージは、性能が良く、信頼性も高いハイエンドシステムです。ミッドレンジストレージは業務に適応して拡張できる製品です。ローエンドストレージは価格的には非常に導入しやすい製品で、扱いやすさも兼ね備えており、HitachiSimple Modular Storageという製品を出しています。ファイルストレージはNAS製品及びコンテンツアーカイブ製品です。これらの組込みのソフトウェアにおいて、御社には非常に質の高い製品作りに協力していただいております。
 「お客様の業務に重点を置き、複雑な構成や機能、運用を意識することなく、ストレージ資産/データの有効活用を可能にする統合ストレージソリューションを提供」するというコンセプトに基づきまして、昨年度はエンタープライズアレイを皮切りに、新製品を次々と投入しました。今年度は、10月にミッドレンジストレージの新製品(AMS2000シリーズ)を発表し、ラインアップの一新が完了します。この製品は、自動負荷バランス機能を搭載しており、二重化されたコントローラ間での負荷が偏った際、自動的に負荷の調整をすることができます。これによって、お客様がご自身で性能面などでのチューニングを実施する必要がなくなります。

ワールドワイドでのトップリーダーを目指して

世界的レベルで活動されていますが
杉本
日本のIT機器ベンダーでワールドワイドにビジネスを行なっている会社というのは、なかなかないんですよね。そういう意味でも、去年はエンタープライズアレイHitachi Universal Storage Platform Vが日刊工業新聞社の十大新製品賞日本力(ぶらんど)賞を受賞しました。そのような面においても、高い評価を頂いており、大変感謝しています。幸いお客様のデータはどんどん増えていきますので、新しいアイデアをビジネスチャンスにし、きちんとした品質のものを作っていけば評価していただけるという、ビジネス的に非常に幸せなポジションにおります。ですから、このような努力を続けることにより、今後も更に成長していくマーケットだと考えています。 現状のストレージのグローバルシェアですが、エンタープライズが1位、ミッドレンジでは4位、ストレージ管理ソフトウェアでは5位です。これを2010年にはそれぞれ1位、3位、3位で、ワールドワイドでのトップリーダーを目指すことを目標に掲げています。このような目標で事業を拡大していきたいと考えております。ストレージ製品自体への組込みのソフトウェアは非常にキーになり、そこを強化していきたいと思いますので、是非今後ともその辺りでのご協力をお願いしたいと思っています。
ストレージは今や社会インフラの一部になっていますが
橋本
新聞に大手お客様のITインフラ関係についての問題が報道されると、みんなビクッとします(笑)。うちの製品じゃないよね、と言うくらい。国内でもずっとトップシェアであり、社会インフラの中で、大変多くの企業の中で使われていますので、システム的な問題でそれらが止まったと聞くと間違いなくビクッとします(笑)。たとえば携帯電話や銀行、製造業もそうですね。あと官公庁。いっぱいありますね。

ストレージ使用効率、運用柔軟性を向上する日立のストレージ仮想化

高い仕事の品質と取組み姿勢

当社は皆様のご期待にお応えできているでしょうか
橋本
協力会社さんとの間にはある種の距離が少しありますが、御社との間にはそういった距離を感じることが少ないです。逆に積極的に提案を頂き、もっとこういう風にとかああいう風にとか、あるいはこういったこともできますとか、いろいろな意味で、私どもの事業に協力していただくという姿勢が非常に強固であり、そういう意味では私自身もチーム全体でも非常に助かっていると感じています。
杉本
RAIDの始まる前からですから、我々より細かいところ、裏の裏まで事情をご存じいただいております(笑)。そういった意味でも、仕事がやりやすいといいますか、非常に助かっております。
橋本
個人のレベル差というか、仕事の具体的な中身ではなく、仕事に対する姿勢には、やはりバラツキがあります。
それは別に協力会社さんだけではなく、このような業務の中では避けがたいことなのですが、御社だけを取り出して見たときに、そのようなバラツキが非常に少なく見えるんですよね。皆さんが高いレベルで仕事に対して取り組まれているように見えます。机を置いて一緒にやっていただいておりますので、側を通るだけでもそれを感じます。
 そのような意味でコミュニケーションも非常にスムーズです。こちらが頼んだことに対する責任感というのも非常に高いですし、一緒にやっていっているという感じが非常に強くて。仕事の品質そのものもそうですが、そのような取り組み方や姿勢などは、非常に評価が高いと思います。
弊社に期待されること要望されることがあれば、お聞かせいただきたいのですが。
橋本
日立製作所の中だけではなくて御社を含め、ストレージ事業に携わっている協力会社さんも含めた全体で、技術の蓄積があります。しかもそれが積み重なっていくというか、「こういった技術はもう絶対に御社だ」という部分があります。たとえば担当している方が、御社の方針で変わったりすることも当然あると思うのですが、技術力が担当者個人に依存する部分が結構ありまして、そういう技術を協力会社さんの中でも受け継いでいっていただくということが、実はとても重要です。製品が2年から3年の間で変わっていくものですから、積み重ねていかないとなかなかうまくいかないんですね。スクラップにしてゼロから作るというのはとても大変なことなので。2~3年の中で製品を切り換えていくということは、もうほとんどが積み重ねです。そのような意味で御社に担っていただいている部分は、こちらも信頼していますし、期待もしています。具体的に何を、というわけではないのですが、そういったところは今、非常によくやっていただいていると思っていますので、今後も是非お願いします(笑)。
 日立ストレージソリューション事業の売上約8割が海外であり、弊社の情報・通信分野でも非常に伸びています。この事業の中に携わっていただいていて、いろいろな技術が蓄積されているんですよ。一緒に仕事をさせていただいている弊社の社員もそうですが、実際にソフトウェアを作っていただいている御社サイドにも、会社あるいは組織として、そういった技術、ノウハウをどんどん積み重ねていくという点を、少し違う目で意識して見ていただけると、より良いのではないかと思います。

"製品的なところ"まで・・・

杉本
ストレージのクオリティを保っているのは、組込みソフトの部分が非常に大きいと考えています。エンタープライズストレージで、組込みソフトは6代目になりますが、過去にいろいろなことがあり、その都度積み重ねてきたノウハウというのは非常に大きなものです。特にエンタープライズストレージ市場は、弊社を含む上位3社が主要なベンダーであり、技術の積み重ねが大きい製品であるため、これらの3社にしか作れないような状況です。御社には、そのような大事なノウハウの一部を実現していただいております。
 また、先行技術という意味ではチャネルのインターフェイス部分というのは、世の中の標準の技術動向のようなものがありまして、以前からずっとその部分を高い技術力を持ってやっていただいているのですが、世の中どんどん変わってきて新しいものが出てきています。そういう意味では、技術的に新しいものを先行的に取り入れていただく。そして、作ろうと思ったときにはすでに技術開発はできているなど、そういった製品的なところまでやっていただけると、開発も非常にスピードアップをしますし、そのような部分に期待したいと思っています。
橋本
引き続きお互いに、WIN-WINのいい関係でやっていければと思います。
 御社のご協力はなくてはならないもので、技術のある部分を完全に担っていただいています。そこを磨いていただいたり、そこから先を拡げていっていただいたりということが、お互いの未来を開いていくと思います。是非これからもよろしくお願いしたいと思います。
ご信頼を裏切らないように頑張ってまいります。本日はありがとうございました。

日立製作所RAIDシステム事業部向け当社実績

1966年
〈日立小田原工場設立〉
1971年~
磁気テープ制御装置 組込みソフト開発を機にプロジェクトスタート
1980年
磁気テープ駆動装置 組込みソフト開発を担当
光ディスク装置 組込みソフト開発を担当
1985年
OCR文字認識装置 文字認識プログラム開発を担当
「HitFiLEシステム」の開発を担当
1988年
大型磁気ディスク制御装置 組込みソフト開発を担当
1992年
〈日立製作所 ストレージシステム事業部設立〉
1994年~
エンタープライズ ディスクアレイ制御装置組込みソフト開発を担当
2001年
〈日立製作所RAIDシステム事業部設立〉
2006年~
NASファイルシステム装置開発を担当
2007年~
ミッドレンジ ディスクアレイ制御装置 組込みソフト開発を担当

(2008年9月現在、53名体制)



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